ドラッカーさんが教えてくれなかったこと
ドラッカーさんは彼の有名な著書「マネジメント」の中でこう言ってます。
「マーケティングの理想は販売を不要にすることである」
「・・・」
んっ、どういうこと?
世の中のマーケティング関係の名著とか原則本とか呼ばれている本に書いてある名言は、それだけでは意味が分からんものがホントに多いですよねえ。
販売を不要って、マーケティングって売る事なんじゃないの?
だって、マーケティングって商品やサービスを売って、儲けるためにやる活動のはずでしょ?
「マーケティング」 = 「モーケティング」
とも聞いたことがあるし、ドラッカーさん、もうちょっとわかりやすく教えて欲しいなあ。
でも、彼は、口を詰むんだまま一向に教えてくれるそぶりはありません。
そう、自分で考えろということですね。
「じゃー、自分でやるしかないか。」
僕は、自分の脳みそで考えるのがいちばんの近道だと考え、とことん考えてみることにしました。
マーケティングとのひょんな出会い
当時、今後の薬局経営について、系統立てて学ぼうと、中小企業診断士の資格試験に挑戦中でした。
中小企業診断士の二次試験は、中小企業の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ~Ⅳの4科目で、事例Ⅱがマーケティングについての問題。
一次試験に受かって、二次試験の勉強のために、マーケティングを1から学び出したのが最後です。
この頃、すでにドラッカーさんに出会い、当初は、中小企業診断士の一次試験を突破するための表面上の知識は持っていました。
でも、二次試験に向けてどんどん深掘りしていけばいくほど、
薬局の経営って、マーケティングを本気でやれば、もっと患者さんのために貢献できるんじゃないか?
って思っちゃったんですね。
その後は、中小企業診断士の資格試験はそっちのけで、マーケティングの本を読み漁り、薬局でこれ使えるな、とか、これは薬剤師にはこうアレンジしてみようとか、そんなことばかり考えるようになっていきました。
ちなみに、中小企業診断士の資格試験は、二次試験で事例Ⅰだけが合格点に及ばず、あえなく失敗。。。他の事例は合格してたのに。悔しかったけど、自分のやるべきことが見つかったので、受験は1回で終了しました。
こうして、僕のマーケティングジャーニーが始まりました。たくさんの困難が待ち受けていることも知らずに、マーケティングという荒波の中に飛び込んでしまったんです。
そう、それは、「こんな風にひどく蒸し暑い日」でした。。。
マーケティングホリックな毎日
マーケティングを本気で学び出すと、今のあなたの信念が根底から覆される羽目になります。そして、抜け出そうとすればするほど、その泥濘みに足を取られ、気が付いた時には、
なんか、あいつ変なことやってるぞ。
と変人扱いされることもしばしば、、、
もともとマーケティングに懐疑的だった僕ですら、自分の信念が揺さぶられるのに気づいてからは、その魅力に取り憑かれ、いわゆるマーケティング脳になっていくのがわかりました。
今では、メールやドラッグストアのPOP、通信販売のチラシも教材の一つ。
間違いなく、そこにはマーケティングの力が働いているんですよ。
そしてマーケティングは、薬剤師、薬局でも必ず使えます。
なぜ、薬剤師がマーケティングを学ぶのか?
まず、言えるのがマーケティングは、何かを売るためだけの活動ではないってこと。
マーケティングは、売る方(薬剤師)も買う方(患者さん)もどちらも幸せになるための活動といっても言い過ぎではないです。
次の調剤報酬改定に対応するためとか、かかりつけ薬剤師を算定するためといった目先の目的ではなく、10年後、20年後、はたまた100年後に薬局や薬剤師が地域の皆さんにどんな貢献ができるのか?
この命題への答えが、マーケティングを学び、実践することで得られるかも。
そう、得られるかもしれません。
ファーマシスト × マーケティング + サイエンス = ∞
要するに薬剤師であるにも関わらずマーケティングなんてものに魅せられてしまい、薬剤師と社長の仕事だけでもヒーヒーなのに、マーケティングの仕事を自ら増やしてしまった男が、
巷のマーケティングを薬局や薬剤師が使えるようにカスタマイズするためのブログを始めてみようということです。
そして、
それを、マーケティングという観点から紐解き、薬局にちょっとしたサイエンス的な要素も取り入れてみようという試みです。
あなたにもマーケティングを学んで欲しいとか、マーケティングやったほうがいいよ、なんて勧める気持ちはほんの2%くらいしかありません。
でも、
ぜひ時々立ち寄ってみてくださいね。
そして、あなたも一緒に考えてみましょう。
今回のまとめ
ドラッカーさんは、こうも言ってます。
マーケティングとは顧客からスタートすることである。
顧客の定義はここでは置いておきますが、薬局にとっての顧客はもちろん患者さんですよね。
そして、その顧客である患者さんは、
それらを考え続けることが、薬局、薬剤師がマーケティングをする意義だと僕は考えています。
英語が話せる薬剤師とかコミュニケーション能力の高い薬剤師、それからITに強い薬剤師など、色んな〇〇ができる薬剤師が増えてきているように思います。
だとしたら、
マーケティングがデキる薬剤師
がいてもいいんじゃないでしょうか?
もしかすると、マーケティングがデキる薬剤師が必要とされる日が、そこまで来ている!
かもしれませんから。
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