C□O(CなんちゃらO)って聞いたことありますか?
一番よく耳にするのが、CEO。他にもCOOやCFOなど色々あります。
その中で、今回は、薬局のCMOについて深掘りしてみようと思います。
C□Oってどれくらいあるのだろう
まず、C□Oの種類を調べてみました。
すごいですね!
ちょっと調べただけでもこんなに出てきました。実はもっとあったのですが、とりあえずこれくらいにしときました。
実は、日本の会社法には、C□Oの定めはありません。ですので、日本の企業でこれらの役職名を使用しているのは、あくまでも共通認識としての任意の名称です。
会長、社長、専務、常務、相談役、局長、部長、次長、課長、係長などは、日本の多くの会社で使われています。ですが、これらの役職名も法律では何も決まっていません。これらは社会通念上の共通認識として定着しているだけなんです。
例えば、CEO(Chief Exective Officer)は、最高経営責任者で、共通認識としては、会社の経営方針を決定する責任者です。そして、COO(Chief Operating Officer)は、最高執行責任者と訳されCEOの決定した方針に従って業務執行をする責任者という位置付けです。
CMOって何?
ここからが本題です。
いろんなC□Oの中から、CMOを取り上げます。
出ました!Marketingがマーケティングのまま訳されています。マーケティングの本来の意味を持った日本語訳はやっぱりまだないんだなと痛感します。
それはさておき、CMOの役割を考えてみると、これからの薬局業界を生き抜いていくには、どう軽く見積もっても必須の役職じゃないのかなと思いますね。
CMOの仕事を薬局版に勝手に翻訳すると、
なかなかやりがいのありそうな役割ですね。
薬局だけでなく、病院の薬剤部にも一つ、この役職があってもいいんじゃないでしょうか?
CMOは誰がやるべきか?
では、そのCMO(最高マーケティング責任者)。
薬局だと誰が適任者なんでしょう?
マーケティングは、一人でできるものではありません。薬局全体で取り組まないと一貫性が損なわれてしまいます。マーケティング業務を一手に担うCMOはこれからの薬局には必須の役職です。
かといって、例えば、20店舗展開している薬局の本部に一人だけCMOがいたって、何の意味もないように思います。
何度も書いていますが、薬局はその母体が大きかったとしても、それぞれの店舗ごとに環境が違いますから、やるべきマーケティング施策も変わってくるはずですからね。
それらが違えば薬局のマーケティングとしてやることが違ってくるのは、あなたも何となく理解してもらえると思います。
ということは、やっぱり現場でやるしか他に選択肢がありません。
だんだん雲行きが怪しくなってきました。
ただでさえ忙しいのに、また仕事が増えそうな予感・・・。
CMOになるべき人は・・・
そこで、少し考え方を変えてみようと思います。
ですが、今の時点では勘のいいあなたはすでにこう思っているかもしれません。
どうせ、管理薬剤師がやらないといけないんでしょ。
でも、他にもいろんな仕事を抱えているから無〜理〜。
まあ、そうなりますよね。
ですが、もうちょっとだけ読み進めてください。
ここでは4つのパターンに分けて考えてみようと思います。
それは、
の4つです。
もっと分けられると思いますが、複雑になりすぎるとわかりづらいので、よくある4つのパターンに分けています。
経営者、一店舗、一人薬剤師
CMOはあなたです。
こめんなさい。何のひねりもありません。ですが、一人でやるメリットもあります。
これらは、全てあなたの資産となります。
大変な分、あなた自身の成長にもつながるので、やりがいは大いにあると思います。
経営者、一店舗、その他薬剤師を雇用
CMOはあなたです。
これも仕方ない。経営者で一店舗の場合は、C□Oは全部自分だと思ってください。
でも、薬剤師さんがもう一人、もしくは二人いるのならあなたの日常業務をタスクシフトしましょう。このとき間違えてはいけないのが、CMOを他の薬剤師さんにお願いするのではないということ。
これは、いけません。
マーケティングは、誤解を恐れずに言うと、日々の薬局のルーチン業務よりも優先されるべき仕事です。
めんどくさいことは、経営者がやる!
これは、人を雇っていても変わりません。
管理薬剤師、複数店舗のうちの一つ、一人薬剤師
CMo(小文字のオー)は、あなたです。
ただ、この場合のCMoは今まで話していた、CMO(Chief Marketing Officer:最高マーケティング責任者)ではありません。
あなたは、あなたの店舗のCMo(Chief Marketing operator:最高マーケティング執行者)になってください。
マーケティングにはお金もかかります。経営者でなければ、なかなか最終決済は難しいのが現実です。ただ、あなたが、マーケティングに目覚めたならその会社は鬼に金棒です。将来的にあなたに辞められると困る状態になりますね。
ですから、経営者を巻き込みましょう。
実行は僕がしますので、社長は最終決済だけをお願いします。
マーケティングを今から始めるのは、会社にとっても大きなメリットになりますから。
と話してみてください。
時代を読める経営者なら、あなたの申し出に快くOKしてくれるはずです。
その他薬剤師、複数店舗のうちの一つ、複数薬剤師のうちの一人
CMo(小文字のオー)は、あなたです。
ある程度規模が大きくて、薬剤師さんの総数も多く、尚且つあなたが管理薬剤師でないなら、あなたがCMoを買って出てください。
何度も書きますが、マーケティングは一人ではできません。そして、マーケティングはプロセスです。
つまり、規模が大きくなり、たくさんの人(薬剤師さんも事務員さんも)の手が必要になるなら、それを統括し、実行する執行責任者が必要です。
ですが、現実的に、その責任者を管理薬剤師さんに任せるのは正直大変過ぎますよね。
なので、マーケテイングのことをその店舗では誰よりもよく理解しているあなたが、責任者になってマーケティングをコントロールしてください。
本当は、薬局のCMOは、この立場でやるのが最適です。
経営者や管理薬剤師がCMOを兼任すると、仕事が増え過ぎてマーケティングにかけられる時間がとれないからです。マーケティングはスピードが命ですから。
でも、経営者でもなく管理薬剤師でもないあなたが、CMoになれば、ことはスムーズに運びます。会社にも顧客にも喜んでもらえるので、他の人にCMoを譲りたくなくなるかもしれません。
「私がCMoになりますんで、マーケティングやりましょう!」
この一言で全てが始まるかもしれません。
そして、経営者やエリアマネージャーさんなどにも了解を得られれば、あなたはその店舗で最も影響力を持つ人材になれますよ。
今回のまとめ
いろいろなパターンに分けて考えましたが、日本では、まだまだマーケティングの大切さが浸透していません。特に薬局業界でそんなことを言っている人はほとんどいません。
ですが、少子高齢化はまだしも、人口が確実に減っていく令和の時代にマーケティングなくして経営を語ることはできなくなるでしょう。
たぶん、あなたがCMOになろうと思っても、最初は、君は何を言ってるんだという感じで聞き流されるかもしれません。
ですが、マーケティングはこれからの薬局業界のキーワードになることは間違いありません。
あなたの薬局のCMOには、マーケティングを学んでいる、または興味を持っているあなたがなるのが1番の近道だというのが今回の結論です。
そして、マーケティングを経験していると、今後のキャリアアップにも間違いなく生きてきますしね。
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